指のポキポキ音について

 

指をポキポキ鳴らすのが気持ち良くてクセでやっている方も多いと思います。
ただ、なぜ音がなるのかは本当の所わかっておらず、今まで人体の大きな謎のひとつになっていました。

 

指の全ての関節を鳴らせるわけではないこと、一度鳴らした関節は一定時間待たないと過去の研究で立証されていました。
しかし、最近になってカナダ人のリハビリ医学の博士により、ポキポキとなる原因が初めて科学的に解き明かされました。

 

そもそも関節がポキポキと鳴る音について、ある研究では、被験者の指にひもを括り付けて関節が鳴るまで引っ張り、それをレントゲンで撮影。すると、関節に約7sの牽引力が加わり5oほどの間隙が出来るとなる事が判明しました。また、この研究では再び音が鳴るまでには数十分がかかる事もわかりました。
この時は、関節が引き剥がされた結果、関節内の粘性のある液体の圧力が低下し、気泡が形成されたのではないかとの結論が出ました。

 

それから、他の研究者の検証で同様の実験を行った所、気泡が形成される事で音が鳴ったのではなく、関節内にあった空気がすばやく弾けるのではないか?という別の結論がでてしまいどちらの説も実証されぬまま、はっきりと理由はわからなくなっていました。

 

 

その後、今回のカナダの研究チームにより、長年の論争に決着をつけるべく現代科学をもって検証が行われました。
この研究では、指を特注機械で引っ張る様子をMRIで撮影。
その際のポキポキっと鳴った瞬間の関節内部の様子を映像として記録しました。

 

そこで判明したのは、関節が急激に引き離されると滑液の圧力が下がり、まるで炭酸飲料の様なガス気泡が生じていたのです。そして、下がった圧力を戻そうとする力によって関節内の液が一気に隙間へと流れ込み、ポキポキッと音を生じさせるとともに気泡が消えていたのでした。

 

今回のMRI撮影によって、元々の研究結果の仮設がおおむね正しかった事を示唆しているという。
また、関節を鳴らす事が有益か有害かについてはまだ明らかになっていない。
しかし、関節の炎症が起こったり指が太くなるという事はないという。

 

 

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