肩こり

肩こりとは、明確な定義はなく首や肩、肩甲骨周辺の筋肉の緊張を中心とする不快感、違和感などの状態を総称して肩こりと呼びます。
肩のこりの感じ方としては、重苦しい、重だるい、張る、固い、こわばる、痛いなど、感じ方も様々で程度や症状の度合いも異なります。
また、肩こりに伴う症状として頭痛、眼精疲労、首が回しづらい、腕が上げづらいといった場合もあります。

 

肩こりの原因

肩こりを感じる方の多くは、姿勢が悪く猫背やストレートネックといった姿勢のクセがあります。
猫背になると体の重心が後方にかかるため、頭を前に出してバランスをとります。
人間の頭は体重の10%程の重さがあり、体重が60sの人でしたら頭の重さが6sになります。
この重たい頭が前に倒れると、支えるために首や肩、背中の筋肉が緊張してしまうのです。
その状態で、パソコンなどのデスクワーク、スマホの使い過ぎなどで負荷が増えると更に筋肉のこりが悪化します。

 

肩こりの分類

○筋肉筋膜の肩こり
○首の疾患で起こる肩こり
○その他の疾患で起こる肩こり

 

筋肉筋膜の肩こり

猫背がベースにあり、長時間の同じ姿勢、運動不足、疲れ、冷え、精神的なストレスが加わると起こる。
筋肉が過度に緊張し筋肉内の血流が悪くなり、痛みを出す発痛物質が蓄積します。
僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋といった筋肉が頭の重さを支えるため負担がかかりやすく、中でも僧帽筋は肩こりの代表的な筋肉であります。
このタイプの肩こりは筋緊張型頭痛という頭痛を伴うケースがあります。
筋肉の緊張が神経を刺激し頭痛を伴い、締め付けられよう様な痛みを夕方や疲れた時に感じます。

 

首の疾患で起こる肩こり

首の骨である頸椎の関節や椎間板、骨の変形で神経が圧迫されて肩こりを生じる。
最初は肩こりを感じ、症状が進行すると強い痛みやしびれを伴います。
床屋での髭剃りや美容室で洗髪の際、痛くて上を向いていられないという方もみられます。
変形性頚椎症、頚椎症性神経根症、頸椎椎間板ヘルニアといった疾患で、加齢により自然に頸椎の変形が起こる事が多くレントゲンやMRIなどの画像検査で確認が必要。

 

その他の疾患で起こる肩こり

 

循環器(高血圧症 狭心症 心筋梗塞)
消化器(肝炎 胆石症 膵炎)
耳鼻咽喉科(副鼻腔炎 咽頭炎 リンパ節炎)
更年期障害
斜頸
うつ病、パニック障害、心身症

 

上記の様な疾患をベースに病気の症状のひとつに肩こりがみられます。

 

注意が必要な肩こり

狭心症や心筋梗塞では左肩、肝臓胆のうの疾患では右肩、胃の疾患で肩甲骨から背中にかけて肩こりを感じる事があります。
肩こりに伴って胸が痛い、動悸、息切れ、疲れやすい、食欲不振、吐き気やめまいを感じる時は注意が必要です。

 

一般的な整形外科での治療の流れ

問診・検査

問診とレントゲン・MRIなどの検査で頸椎や椎間関節の状態、筋肉の緊張などを確認します。
問診と検査の結果から肩こりの状態を患者さんに説明致します。

 

治療

その後、状態に合わせて治療が行われます。
筋肉筋膜のこりには、リハビリ(温熱や電気などの物理療法)、湿布や筋弛緩薬の処方、精神的なストレスが強い場合は抗不安薬などが処方されます。
頚椎症など頸椎の変形がある場合は、消炎鎮痛薬の処方、トリガーポイント注射やブロック注射、リハビリ(電気、牽引などの物理療法)が行われます。

 

当院での治療の流れ

カウンセリング・検査

まずは、患者さんの症状をお伺いします。
どんな時にこりを感じるか、こりを起こしやすい習慣があるか、首や肩関節、肩甲骨の動き、頭痛や手のしびれの有無を確認します。

 

原因の特定

当院での治療で改善が見込めると判断できれば、猫背やストレートネックの姿勢チェック、首肩の筋肉筋膜を触れてどこでこりが起きているのかを更に詳しく検査していきます。

 

筋膜整体

頸椎の変形などが重度の場合、筋膜整体での改善は難しい事があります。
しかし、頸椎の変形が軽度であったり頸椎に問題のない筋肉筋膜のこりによる肩こりであれば、筋膜整体によりこりを緩和する事は十分に可能です。

筋膜整体のポイント

当院では、首、肩、肩甲骨周囲の筋肉の動きを改善する事を目的に筋膜整体を行います。また、肩こりの改善には頭や腕の重さによる負荷を減らすために姿勢改善がとても重要になりますので、姿勢改善の指導も行っていきます。

 

日常での注意点

肩こりの改善には日常生活でも工夫が必要です。
朝起きてすぐに肩こりを感じる方は合わない枕を使っている可能性があります。
せっかくオーダー枕を作っても、正しく使っていなかったり寝ている時に枕がズレていれば首の筋緊張を招き逆効果になります。
頭の重さを支えるために床面との隙間が出来ない様に首肩にしっかりと枕を当てるようにしましょう。
眼精疲労がある方はメガネやコンタクトの度数が合わない状態で使用している場合がありますので、定期的に調整をしましょう。
精神的なストレスや集中して仕事や作業をすると自然と呼吸が浅くなり、肋骨が開かなくなり肩甲骨周囲の筋肉が動かなくなりますので、たまに深呼吸で肋骨を動かすようにしましょう。

 

まとめ

一般的なマッサージやリラクゼーションでは、筋肉をほぐすだけのため、一時的に肩こりは軽減しても時間がたてば元に戻ってしまいます。
しっかりと効果を持続させ肩こりをなくすには、姿勢をはじめとした原因となっている生活習慣や環境の改善がとても重要になり、他力本願ではなく自分自身での努力も必要になります。
当院では、そのための治療と指導を行っていきますので、肩こりでお困りの方はご相談ください。

 

お問い合わせ

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