ぎっくり腰

ぎっくり腰は突発的に起こった腰の怪我を表す通称で正式には「急性腰痛症」といいます。
腰の疲労や悪い姿勢により、椎間板・椎間関節・仙腸関節・筋筋膜などの組織が損傷し炎症が起こり発症します。
腰に痛みや力の抜ける感じなどを自覚して、重症な場合は突然動けない状態になります。
このページではぎっくり腰の原因から治るためのポイントについて説明をしていきます。

 

ぎっくり腰の原因

背骨を支える筋肉が弱い方が何らかの腰の筋疲労や、悪い姿勢で腰に負荷が蓄積する事で、ある日突然ぎっくり腰が起こります。
ぎっくり腰は重い物を持った際に「ギクッと」して動けなくなると思っている方が多いと思いますが、何のきっかけもなく朝起きようとしたら急に動けなくなったという方も割と多くいらっしゃいます。

 

ぎっくり腰の症状

寝返りがうてない
寝て起き上がるのが大変
一度座ると立てない
立ちあがっても腰が伸びない
前にかがめない
ズボン、靴下が履けない
ぎっくり腰のほとんどでこの様な症状が見られます。
重症例では、一人で立ち上がって歩く事が出来ず、支えられて歩くなどの状態になってしまう場合もあります。

 

どれぐらいで治る?

通常 3日〜1週間
重症 1〜2週間
発症直後は痛みが強く動けない状態ですが、日が経つにつれて痛みが減少して動けるようになります。

 

ぎっくり腰に似た疾患

○腰椎椎間板ヘルニア
○腰椎圧迫骨折
○腰椎疲労骨折

 

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアは椎間板の中にある髄核と呼ばれる組織が飛び出る事で神経を刺激して腰痛を感じある疾患です。
ぎっくり腰がなかなか治りにくかったり座骨神経痛を伴っている場合は、単なるぎっくり腰ではなくヘルニアが原因となってぎっくり腰の様な痛みを感じている場合があります。
デスクワークや前かがみ姿勢で仕事をしている方に起こりやすく、20〜40代に多くみられる。
ぎっくり腰の治りが悪い場合や、足のしびれや痛みを伴う場合は整形外科での検査が必要です。

 

腰椎圧迫骨折

圧迫骨折は高齢者に多く、骨粗鬆症で脆くなっている背骨が尻もちをついた際などに潰れて骨折が起きます。
多くは転倒して尻もちをついた際に骨折が起こりますが、稀にはっきりとした原因はなく、前かがみで草むしりをしたり中腰姿勢で掃除機をかけるなどの日常動作の中で圧迫骨折が起こる場合もある。
寝返りやベッドでの起き上がりが激痛で、そのわりに起き上がってしまえば痛みがなく歩いたり出来るのが特徴。
治療は腰から胸まで広く覆う専用の装具を着用し、骨粗鬆症のある方は骨を強くする薬を服薬します。
高齢で転倒したり、尻持ちをついてから腰が痛くなった場合はぎっくり腰ではなく圧迫骨折の可能性が高くなります。

 

腰椎疲労骨折

腰椎分離症、腰椎椎弓疲労骨折などがあります。
疲労骨折は中学・高校の運動部で部活をやっている生徒に多く、腰の骨が成熟する前の弱い時に運動の繰り返しによる疲労に耐え切れずに起こりやすい。その他にも肉体労働など腰に負荷がかかる仕事や作業の繰り返しで起こる事もあります。
これらの骨折は骨折の部位によってはレントゲン検査では見えず、MRI検査やCT検査でないと診断が難しい事もあります。
骨折が判明した場合、部活など運動は骨がつくまでは禁止しコルセットや装具で固定をする。
部活で運動をしていたり、腰に負担のかかる仕事をしている場合は注意が必要。特に中高生の急性腰痛はレントゲンで骨の状態を確認しましょう。

 

ぎっくり腰を改善するためには

安静

痛みを感じて2〜3日間程は特に炎症が強い時期になります。
可能であれば仕事を休み、外出を控える様にしましょう。
痛いのに無理に仕事や家事をすると悪化して痛みが強くなりますので動くのは最低限に抑えて、なるべく安静にしましょう。
低い椅子や座った時に沈むソファーでの座りっぱなしは逆効果になりますので、可能であれば座るよりも横向きに寝て、腰を休めて下さい。
痛みが改善し腰を伸ばして歩けるぐらいに回復したら、少しずつ動く量を増やしましょう。

 

コルセットによる固定

痛みが強い時は腰の負担を減らすために、コルセットが効果的になります。
コルセットを使うと椎間板や関節にかかる圧力が減るため、痛みの軽減につながります。
病院で処方をしてもらうかドラッグストアで購入しましょう。
痛みがひいて日常生活に問題がなく動けるようになったらコルセットを外しましょう。

 

治療を受けましょう

ぎっくり腰になった直後は病院や整体院に行くために歩いたり、待ち時間の座っている姿勢などで悪化をする可能性があります。
最初は痛みが強くて不安も大きいかと思いますが、安静にするだけでも痛みは少なくなります。
痛くて寝起きや歩行が困難な時は通院は控えて、少し回復して動けるようになってから受診をしましょう。

 

まとめ

ぎっくり腰の多くは、激痛が2、3日続きますがほとんどの場合は1週間程で問題なく動けるようになります。
痛みが強い時は安静を心掛け、動ける様になってきたら少しずつ、日常の仕事や家事に復帰してください。
最初は動けない程の激痛であってもきちんと対処をすれば治って痛みがなくなりますので、過度に心配しないようにしましょう。

 

お問い合わせ

「西橋本パーム整体院」のホームページにお越し頂きありがとうございます。