肩こりと呼吸

肩首こり、頭痛などを訴える方の多くは上手く呼吸が出来ずに浅い呼吸になっている事があります。そのために、首肩のコリを引き起こしている場合があります。

呼吸が浅くなる原因

呼吸が浅くなるのは、いくつかの理由で起こります。
人は何も考えずに呼吸をしていますが、これは肺や心臓また肋骨や呼吸筋といった機能がしっかりと働いているからなのです。

 

しかし、呼吸筋や肋骨の問題により、呼吸が浅くなっている事があります。
呼吸筋とは呼吸をするときに使われる筋肉の事で、横隔膜・内肋間筋・外肋間筋・小胸筋・下後鋸筋・腹横筋・外腹斜筋・内腹斜筋などの事を指します
この中で、「横隔膜」が呼吸筋の王様ですが横隔膜が硬く動きにくくなると呼吸は浅くなります。
横隔膜の働きで肋骨は息を吸う時には大きく膨らみ、吐く時は逆に閉じて胸郭が狭くなります。肋骨が広がったり狭まったりすることで私たちは呼吸がスムーズに出来ていますが肋骨の動きが悪くなる事で胸郭は本来の動きが出来ないために呼吸が浅くなります。

 

換気量と回数回数

ご存知のように肺活量は成人男性で3000〜4000mlくらいといわれていますが、呼吸に関しては全て説明すると色々と複雑なのでシンプルな例として、一回の呼吸で換気できる量は浅く速い呼吸で約250ml、深くゆっくりな呼吸で約1000mlとすると、当然「浅く速い呼吸」ではその分回数が多くなり、「深くゆっくりな呼吸」ではその分回数が少なくなります。
1分間あたりの呼吸回数で考えると浅い呼吸で32回前後、深い呼吸だと8回前後になります。

 

呼吸が浅くて起こる事

私たちの脳は取り込んだ酸素の30〜50%を消費していると言われていますが
脳にとって必要な酸素供給量が呼吸の仕方一つで差が出てしまうわけです。
もちろん、脳に限らず全ての組織の細胞に酸素は不可欠ですよね。
私の院では肩こりや頭痛の患者さんを多くみてきましたが、実際にほとんどの方の呼吸が浅く、肋骨や背中が硬い状態です。
呼吸の浅い人は、呼吸の回数を増やすために頑張って吸って吐いての運動をたくさん行う必要があるのです。
その際に胸郭の筋収縮が必要で、呼吸の浅い人は胸郭運動の回数が多いため筋疲労と筋緊張も強く、余分なエネルギーを消耗し疲れやすい悪循環にハマっていきます。

 

とはいえ、ほとんどが無意識で「浅く速い呼吸」になってしまう人たちばかりで、脊柱や肋椎関節の動きを制限するロックがあり、「深く吸えない状態にある!」つまり身体の構造レベルでの問題があるのです。

 

 

体は肺活量が減ると酸素の取り込みが減り各細胞への酸素供給が減ります。
すると、肩こりや頭痛以外にも
・すぐ疲れる
・風邪をひきやすい
・寝ても疲労がとれない
・抵抗力が落ちている
なんて事が起こります。

 

呼吸筋や肋骨周りの緊張を解放することができるとゆったりと深呼吸ができ力まなくても酸素がたくさん取り込める様になります。

 

 

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