なぜ、膝に水がたまるのか?

まず、膝の水とは膝関節の中にある関節液の事で、この中にはヒアルロン酸などの関節を滑らかに動かすための物質が含まれています。
健康な膝では、関節を包んでいる関節包という部分から関節液が分泌され、関節液によって関節軟骨に栄養分を渡したり関節軟骨から老廃物の受取りなどが行われています。
通常、関節液が一定量以上たまるとリンパ管の中へと吸収され関節液の量は一定に保たれますが、膝関節に炎症が起こり多量の関節液が分泌されると、吸収が追いつかなくなり膝が腫れて水がたまった状態になります。

 

水がたまるとどうなるのか

関節液がたまると量が少ないうちは単なる腫れのみですが、量が増えると膝の腫れぼったい感じや重苦しく感じ、更に増えると曲げ伸ばしがしづらくなり関節内圧(関節内の圧力)が高いと痛みを感じる様になります。
膝関節を包む袋である関節包は上方にゆとりがあり、構造的に関節液がたまりやすくなっており膝のお皿の上は腫れが出やすい部分となっています。
また、関節液はたまりすぎると関節を滑らかに動かすためのヒアルロン酸濃度が薄くなるため、関節面の摩擦が起こりやすく変形性膝関節症を助長する要因となります。

 

水が溜まる原因

太り過ぎや使い過ぎによる膝関節の負担
軟骨・靭帯の損傷
変形性膝関節症による軟骨のすり減り
大腿骨内顆壊死症
痛風
偽痛風
化膿性膝関節炎
関節リウマチ
循環不良によるリンパ節のつまり

 

水がたまったらどうする?

たまった関節液が少量であれば自然に吸収されますので、腫れが引くまでは膝に負担のかかる事は避けて安静にしましょう。
膝のお皿の上にある関節の袋や太ももの大腿四頭筋ほぐしたり、寝る際に腫れている部分を圧迫して吸収されやすい環境を作る事で腫れが引きやすくなります。
膝を捻ったり、スポーツで痛めた際は急激に腫れが出てきますので、アイシングといって氷嚢や保冷剤を使って腫れている部分を冷やしましょう。
これらのケアをしても腫れがひかない時は何らかの炎症によって関節液が多量に分泌されていますので、検査のために整形外科を受診しましょう。

 

水がたまらないようにするには

運動不足で関節液の分泌が減少すると、循環不全でリンパ管がつまったり変形性膝関節症を助長し摩擦によって必要以上に水がたまる要因となりますので、日頃からの適度な運動で関節液の分泌を促して関節の摩擦が起こらない様にする事が大切になります。
歩いたり、体重をかけると痛い時は自転車やプールで泳いだり体重をかけないで出来る運動を行い、肥満ぎみであれば食事制限で減量を心がけ、使い過ぎの際は適度に休養し膝を休める様にしましょう。

 

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