反り腰

反り腰とは肋骨が前に突き出して、背中の真ん中が窪んで腰が反りすぎた状態。
脊柱(背骨)の配列が正常ではなく異常な状態で、腰椎前弯症ともいいます。

 

脊柱の構造

背骨が連なった脊柱は正面と背面から見るとほぼまっすぐで横から見るとカーブしており、このカーブを生理的弯曲という。
頚椎が前弯して前方に出た形、胸椎が後弯して後方に出た形、腰椎が前弯して前方に出た形であり、この弯曲によってしなやかなバネの様な感じで上体を前に倒したり体を起こす事が出来ています。
腰椎の前弯角度が大きくなり前弯が強くなると反り腰の状態になります。

 

反り腰の問題点

腰痛の原因になる

反り腰の場合、腰を安定させる腹圧を高める機能が弱っているため、体幹が不安定になり腰椎後方の椎間関節に負担がかかり腰痛になります。

 

下半身のトラブルを招く

元々、女性は男性よりも骨盤が横に広い構造になっているため、太ももの大腿骨が内側に角度がきつくなっており、内股やX脚になりやすい。
反り腰があると更に内股やX脚といった姿勢のクセが助長されます。
内股やX脚になると膝から下はバランスをとるために外側に捻じれ、足裏のアーチが落ちて外反母趾になります。
反り腰によって内股やX脚のスタイルの乱れ、膝の痛みや外反母趾の原因となります。

 

上半身のトラブルを招く

反り腰になるとリブフレアという不良姿勢が起こります。
反り腰になるとリブフレアという下部肋骨が前方に飛び出し、開いてしまう不良姿勢が起こります。
正常な場合、下部肋骨は床と並行で、前から見た時に下部肋骨の角度は70-90°が正常ですが、人によって120°ぐらいまで広がってしまっています。
下部肋骨には横隔膜がついており、リブフレアになると横隔膜の機能が低下して体幹の安定性の問題や呼吸に問題が生じます。
体幹安定性や呼吸の状態が悪い事で、首肩に負担がかかり肩こりの原因にもなります。

 

反り腰の原因

筋力低下や姿勢の意識の問題

お腹の筋力低下や姿勢を意識していないか正しい姿勢の感覚がわからない方に起こりやすい。
特に女性で姿勢を良くしようとして、間違って腰が反りすぎてしまっている方が多い。

 

一般的な整形外科での反り腰治療

ほとんどの場合、反り腰の姿勢に対して積極的な治療は行われません。
反り腰による腰痛や膝痛があれば、痛み止めの薬や湿布、コルセットが処方されます。
本来、リハビリで姿勢の指導や腹筋・背筋などの運動やストレッチを行った方が良いのですが、現在行っている整形リハビリ施設は少ないのが課題でもあります。

 

当院での治療の流れ

まずは、お体のチェック

姿勢のチェック

現在の姿勢と正しい姿勢との違いを認識して頂きます。
脊椎と骨盤、肋骨の変位をチェックします。

 

カイホロードシス

胸椎後弯が強く、骨盤が前傾しやすいタイプ

ロードシス

腰椎前弯が強く、骨盤が前傾しやすいタイプ
※ロードシスは若年者で腰椎前弯し加齢により前弯減少

 

脊柱と骨盤の柔軟性チェック

脊柱、骨盤、肋骨の柔軟性と動きをチェックします。

 

柔軟性の改善

脊柱、骨盤を中心にパーソナルストレッチで体の柔軟性を改善していきます。

 

筋力強化で腹圧を高める

横隔膜、骨盤底筋、腹横筋、多裂筋といった体の深部筋を強化します。

 

姿勢指導

姿勢のクセを知り、脊柱、骨盤、胸郭を中心にニュートラルな姿勢を身につけます。

 

ニュートラルな姿勢とは?

ニュートラルな姿勢は特に力を入れなくても姿勢が崩れることなく、関節の負担も最小限になる状態でこれが正しい姿勢となります。
左右前後に傾いていない状態で脊柱はS字の綺麗な弯曲をしています。
このS字の弯曲が作れると、体を支える力が高まり安定する。バランスを感知する能力が高まる。というメリットがあります

 

まとめ

反り腰は若い人に多くみられ、姿勢を良くしようとしすぎて反り腰になっている事があります。
正しい姿勢を認識する事が治す反り腰を治す第一歩になります。
当院では、そのための指導を行っていきますので、反り腰でお困りの方はご相談ください。

 

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