頭痛

頭痛とは頭部あるいは頭部内の病変を示す状態であり、MRIやCTなどの画像検査で異常がみられないにも関わらず頭の痛みを生じる場合と頭蓋内病変(髄膜炎、くも膜下出血など)による症候性頭痛の2つに分けられる。

 

頭痛を訴える方の感覚としては
頭がしめつけられる様に痛い
後頭部が重い
ドクン、ドクンと拍動する様な痛み
頭痛に伴い吐き気がする。気持ちが悪い
目の前がチカチカする
疲れると頭が痛くて休むと治まる
など様々な単なる頭の痛みだけでなく、様々な症状がみられる。
肩こりに伴って頭痛がみられる場合、肩こりの症状が強くなる事で頭痛が出ている場合も多く、その際は肩のこり感を強く感じる場合も多い。

 

 

なぜ、起こるの?頭痛の原因

@肩こりによる頭痛
A血管拡張による頭痛
B頭周囲の神経圧迫
C病気によって起こる二次的な痛み

 

肩こりによる頭痛

ほとんどの頭痛がこの型であり、長時間の同一姿勢・運動不足・精神的なストレスなどによって肩から首・頭の筋肉は過緊張を起こし、筋膜の癒着状態となる。
筋緊張型頭痛と言われ、頭痛を訴える方の半分以上は筋膜癒着による肩こりによって引き起こされる。

 

パソコンやスマートフォンの操作による不良姿勢で首が前にでる事により、後頭部の筋肉(僧帽筋・板状筋)が緊張すると同時に肩甲骨周囲の筋肉(肩甲挙筋・大菱形筋・小菱形筋)に姿勢保持のために持続的収縮が起こる事で筋膜癒着を起こしてしまう。

 

また、運動不足な方は運動習慣のある方に比べて、筋肉量が少なく頭の重みで筋疲労が溜まりやすい。
そのため、姿勢保持や体を動かす事での負担は大きく筋膜の癒着が起こりやすい。

 

精神的なストレスがあると呼吸が浅く無意識的に体に力が入っている事が多く、自分でも気づかないうちに体を使い過ぎている状態になっているため、筋膜癒着を引き起こしている。
人間はストレスを受けると体の防衛反応として心拍数を上げたり、体の筋肉を緊張させるシステムがあります。
常にストレスを受けているとこの反応も常に働くために体が過緊張の状態となる。
この場合、肩こりに伴って頭痛や睡眠不足、易疲労感、歯ぎしりなどが見られるのが特徴。

 

 

血管拡張による頭痛

これは、頭の血管が拡張する事で起こるもので偏頭痛と呼ばれる。
神経伝達物質であるセロトニンが原因とも言われているが、はっきりとした関係は明らかになっていない。
頭の片側に拍動性(ズキンズキンとする)の痛みが特徴で吐き気や光・音など外部からの刺激に対して過敏になる。
太陽に日差しや大きい音、温かい飲み物や辛い物を食べた時なども血管を拡張させる刺激になる。

 

 

神経圧迫による頭痛

首から頭の皮膚に分布する神経に「大後頭神経」「小後頭神経」があり、この神経が過敏になると神経痛を引き起こす。
主にストレス・寝不足・気圧などの影響を受けやすいため、悩み事があったり天気が崩れる前は神経に負担が加わり痛みを生じます。
肩こりやムチ打ちなどの衝撃も関係があり、筋肉の緊張によって神経の圧迫が起こると頭痛が出やすくなる。
「大後頭神経痛」「小後頭神経痛」の場合、髪の毛の生え際で耳の後ろから真ん中よりのところを指を押すと、痛みを感じる場所(圧痛点)があります。
これがあるとほぼ、神経痛で間違いありません。

 

 

注意が必要な頭痛

症候性頭痛とも呼ばれクモ膜下出血、髄膜炎、頭蓋内出血など頭蓋内の組織や脳を栄養する血管の病気の症状として頭痛がみられる事もあるため注意が必要。
頭の病気が原因で起こる頭痛は少ないものの、頭に病変があった場合は命に関わる事もあるので、今までに感じたことのない程の痛みや耐えられないぐらいの頭痛の場合はすぐに内科や神経内科など専門の医療機関の受診しましょう。

 

 

頭痛を改善するには

頭痛の大半は肩こりが関係した筋緊張型頭痛であります。
そのため、肩こりを改善する事で頭痛を改善する事が出来ます。

 

ただし、頭の病気による頭痛は病気の治療が必要で、偏頭痛の場合は血管の拡張を抑える薬の服用が必要になりますので、まずは病院を受診しましょう。
頭に重度な病変がなければ、基本的にはお薬で頭痛を抑えていく事になりますが、薬だけでは改善しにくい場合もありますので、加えて整体で体を整えていくと改善がしやすくなります。

 

 

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